音楽 洋書 安い順 1 品目~ 20 品目

音楽 洋書 安い順 商品一覧 124 品中 1 品目~ 20 品目

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Human Behaviour: Bjork - The Stories Behind Every Song

   脅威のマルチ・ミリオン・セラー、ビョークを「解剖」する稀有な1冊。音楽に、音に、たゆまぬ実験的な姿勢で対峙する彼女の、まだ子どもだったデビュー期からヒットメーカーになるまでのキャリアを追い、その音楽的アウトプットのすべてを分析する完全マニュアル。ビョーク音楽を堪能するための無二のツールであり、ファン必携のビョーク本だ。    音楽ジャーナリスト、イアン・ギッティンズが、その驚くべきキャリアと音楽史の裏にあるクリエイティブプロセスを明るみにする。70枚のカラー/白黒グラビアに彩られて、まさにファン必携の1冊が届いた。 ASIN:1842226738
値段: 100円
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Lolita (Twentieth Century Classics)

   エロティック文学のイメージをよそに、『Lolita』(邦題『ロリータ』)にはエロティックな点だけでなく知的な意味での魅力もある。この小説は、思わずほおがゆるんでしまう場面も眉をひそめたくなるような場面もあるラブストーリーなのだ。    ヨーロッパからアメリカに流れてきたインテリのハンバート・ハンバートは、少年時代の失恋相手がいまだに忘れられない。12歳のドロレス・ヘイズという理想のニンフェットに出会った彼は、彼女を誘惑しようと手の込んだ策を練るが、当面の問題は彼女の母親をどうするかということだった。そんな悪巧みもなんのその、ハンバートの病的な夢想よりも現実は厳しく、ロリータはハンバートの理想とする完璧な恋人になることを拒む。    内容と同様に、言葉遊びや隠喩による謎かけがなされるなど、表現技法でも常道からの逸脱を試みているこの小説は、ナボコフが1955年に発表したもので、母国語ではない言語に対するロシア生まれの作家の歓喜を表した「賛美の歌」といえるだろう。実際、言葉の端々に見られる隠喩を完全に読み解きたいと思えば、注釈版を参照する必要がある。たしかに『Lolita』は大胆なまでにエロティックであるが、それは、「淡い蜂蜜(はちみつ)色の肩…しなやかな絹の背中」の少女より、ハンバートが自らの禁じられた欲望を語る、過剰なまでに華麗な文章に起因する部分が大きい。 音楽のような、甘酸っぱい林檎のような声。…ローラ。大人になりきっていない女の子。太古からの果実をむさぼり、果汁を口に含んだまま歌う…彼女の動作のひとつひとつが、ほんのわずかな動きが、野獣と美女の間の、抑圧されて爆発寸前の野獣と、純白の綿のワンピースをまとった、体にくぼみのある美しい少女の間の、秘められた触れ合いを隠蔽し、秘めごとをさらにいっそう謎めいたものにしてくれる。  『Lolita』が豊かなメタファーに満ちているのは、小説の核をなす「愛」がそれだけ難解であるが故であろう。ハンバートは形式や歴史を重んじるヨーロッパという旧世界の象徴であり、ロリータは、みごとに成熟しながらも度を越すことはなく、素朴なところも残しているアメリカの象徴である。ナボコフは両者の間にあって、文化の探求に喜びを見いだしている。戦前のアメリカの郊外や小さなショッピングセンターやモーテルに関するハンバートの記述には、心をひかれながらもどこかで嫌悪感を覚えているナボコフの姿がある。    しかし、この小説のシンボリズムがいかに魅力的なものであるにせよ、最大の魅力と悦楽はハンバート・ハンバート自身にある。本人が語っているように、ハンバートは人目を忍んでこそこそするようないかがわしい人物でもなければ、無垢なものを踏みにじるようなゆがんだ心の持ち主でもない。むしろ、ナボコフの代弁者として名高いハンバートは、地に落ちた状態にあってもウィットと分別を忘れない。彼にとって言葉遊びは、抑圧された性的衝動を満足させることと等しく重要なのである。 ASIN:0140108084
値段: 253円
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Tell Me Why: "Beatles" Commentary

   1962年にデビューして以来1970年までにビートルズが残した録音曲は200曲余り。その全曲に解説をつけるという趣旨の本はおそらく世界中で数十冊は出ているはずだ。比較的シンプルなロックンロールに始まり、フォーク・ロック調、サイケデリック調を経てブルース・ロックやジャズ、アバンギャルド、さらにはのちのプログレ、ヘビーメタル、AORの種子ともいえる作品まで残しているビートルズだけに、その全曲を分析、解明するという作業は著者にとってもそれだけやりがいのある仕事なのだろう。    アメリカの作曲家兼ピアニストである著者による本書は、そんな全曲解説本のなかでも大作として分類されるべきものである。420を超える総ページ数、長いものでは1曲に数ページを費やして、著者はコード進行、メロディーラインの構成、歌詞のコンセプトなどの観点から楽曲分析を試みている。そこから浮かび上がってくる4人それぞれの性格や当時の心情にまで言及しつつ、20世紀最高の音楽がどのように生まれ出てきたか、そしてそれがどんな意味をもつのかを徹底して解き明かそうとする姿勢には脱帽する。(星野吉男) ASIN:0370312236
値段: 299円
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When the Music Stops: Managers, Maestros and the Corporate Murder of Classical Music

   刺激的な内容。いや、もしこの本に書かれていることがすべて本当だとしたら、衝撃的と言ってもいいだろう。クラシック音楽界の舞台裏を赤裸々に描いたノンフィクションである。    著者はテレビ・ニュースのプロデューサーを経て、音楽ジャーナリストになったイギリス人で、『The Maestro Myth』(邦題『巨匠神話』)『The Companion to 20Th-Century Music』などの著書がある。本書によると、クラシック音楽業界は「金、名誉、権力」という欲望にとりつかれた人間たちが跋扈(ばっこ)するおどろおどろしい業界ということになる。著者は「この本は暴露本ではない」と記しているが、ここまで書いていいのかと心配になるほどの部分もあり、業界の影の部分をえぐるようなタッチになっている。ただし、単なるスキャンダラスな暴露本とは違い、確かな取材力に支えられた説得力がある。著者はクラシック音楽を心から愛するが故に、現状を憂いて書かざるを得なかったのだろう。    第1章「セックスと嘘とヴィデオディスク」を読むだけで、海外からの著名な演奏家やオーケストラのコンサートに法外なお金を支払わされる理由が明かされる。巨万の富を築く大スターがどう作られるかについて書かれた第3章「スター・システムの誕生」は興味深い。フランツ・リストは、有能なマネージャーのベッローニとの二人三脚で、まさにメディア戦略を駆使して大成功した最初のスターだった。ハイネはこの熱狂ぶりをリストマニアと呼び、その人気の裏にある人工的なうさん臭さを感じとっていた。才能だけでは成功できないシステムはすでに19世紀半ばからあったのだ。    そのほかにも、ナチとかかわっていたカラヤンの強権、パヴァロッティの堕落、レコード会社の拝金主義、レコードからCDへの変化による影響、バブル期の日本企業のクラシック業界への参入、ホモセクシュアリティ、存在悪としてのエージェント業…。あらゆる側面から斬り込んでいるので、飽きることなく2段組400ページ近い本著を読破してしまう。刊行後、欧米で物議を醸した問題作である。(齋藤聡海) ASIN:0671010255
値段: 299円
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600 Essential Words for the Toeic Test: Test of English for International Communication

   TOEIC受験に焦点を合わせた語彙集。ビジネスや日常会話で使われる単語を集めているので、英会話クラスのテキストとしても活用できる。交通、契約、マーケティング、銀行、設備、人事など、TOEICで扱われる題材を50項目に分類して掲載。その他、映画や音楽など日常生活に関連する用語も取上げている。    レッスンごとに12の単語が説明されており、実際にそれらの単語を使ったTOEIC問題の演習ができる。また、語彙の習得をチェックするためのテストも用意されている。 ASIN:0764108794
値段: 400円
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The American Heritage Dictionary: Fourth Edition (21st Century Reference)

『The American Heritage Dictionary』の最新版が発売された。これは、辞書の細部に特に敏感なその道の通のみならず、日常の読み書きに辞書を使う一般の人々にとっても画期的なニュースだ。なぜか?『The American Heritage』は、どこの家庭にも1冊はある辞書として不動の人気を誇ると同時に(多彩な写真やイラストも人気の一因である)、私たちがふだん目にしている雑誌や新聞、それにインターネット情報の出典となる、重要な辞書だからだ。アメリカ中の作家や編集者にとって、本書は文章を書くときのスタイルや情報の基準を決める辞書なのである。 そういった意味で、この最新版は楽しみであり注目すべきものであるが、さて、その内容はどうだろうか?まず長所を挙げよう。この第4版は、現在、出版されている辞書の中で、最新の情報が最も多く盛り込まれている。1994年に出版された第3版は、今でも立派に辞書として使えるものの、多少時代遅れになってしまった。それから6年を経て登場したこの第4版には、新たに1万語が追加されている。第3版にはなかった見出し、たとえば、dot-com、e-commerce、soccer mom、Ebonics、Viagraも含まれているし、語義の面でも、"surf"に「テレビ番組やインターネット情報をあちこち見る」といった意味が加えられている。(これらは、1996年版『Oxford Encyclopedic English Dictionary』にも記載のない語義) 本書の編集委員には、文化人類学、建築、映画、法律、軍事科学、音楽、宗教、スポーツといった分野での権威が名を連ね、そのため扱っている範囲も、芸術、文化、そして技術と実に幅広い。ただ残念なことに、編集委員には医学分野の専門家が全くいないため、医学的な語義に関してはやや標準以下、という印象だ。ほかにも欠点を挙げると、語義を説明するのに同じ意味の単語を使う傾向がかなりみられる。たとえば"fuzzy"という単語の最初の2つの意味を見ると、「1. 綿毛(fuzz)でおおわれた」「2. 綿毛(fuzz)の、またはそれに似たものの」とある。加えて、語義の説明が冗長な箇所もある。たとえば、"furious"は「猛烈な怒りでいっぱいの、激しい怒りが特徴の、激怒した」とあるが、『Oxford Encyclopedic』で引いてみると、ただ「1.非常に怒った 2.激怒した」と簡潔そのものである。 だが一方、この辞書には、同義語、用法、語源について、他の辞書にはない情報を含んだ、貴重な見出しが多い。なかでも、"diatribe"という単語の歴史や、"discomfit"の用法についての説明などは興味深い。レイアウトは見やすく、語句が紺色または緑色の太活字で記されているため、語義の部分とはっきり区別できるようになっている。さらに、4000点にも及ぶカラー写真や地図、それにイラストはわかりやすく、見ているだけで楽しい。余白に、Francis Bacon(フランシス・ベーコン)と bacterium(バクテリア)と a Bactrian camel(フタコブラクダ)がカラーで描かれているページもあれば、Theodore Roosevelt(セオドア・ルーズベルト)とa rooster(おんどり)の描写が一緒に載っているページもあるし、Isak Dinesen(イサク・ディーネセン)とa dingo(オーストラリア産の野犬)と dinoflagellate(海生プランクトン)が一緒のページもある。本書は、じっくりと読むことができる魅力あふれる1冊であり、これまでの『The American Heritage Dictionary』に、賞賛をもって報いるべき学術情報をさらに加えた辞書である。 ASIN:0440237017
値段: 525円
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Giraffes Can't Dance: Activity Book

   キリンのジェラルドは誇大妄想を抱いているわけではない。ただ踊りたいだけ。けれどもひざは曲がっているし脚も細いので、年に1度のジャングル・ダンスパーティーのフロアに出ると、「ごらん、あの不器用なジェラルドを」とか、「ねえジェラルド、きみとってもヘンだよ」などとあざ笑われる。かわいそうなジェラルドは、チンパンジーがチャチャチャを踊ったり、サイがロックンロールを踊ったり、イボイノシシがワルツを踊ったりしている間にこっそり逃げ出す。    しかし、思いがけないところから励ましの言葉をもらったおかげで、落ち込んでいたキリンは気づく。みんなと違っているなら「みんなと違う音楽があればいいだけ」だと。こうしてさっそくジェラルドは(コオロギの伴奏つきで)月の音楽に合わせてとび跳ねたり、シャッセしたりブギを踊ったりする。「赤鼻のトナカイ」の物語ではないが、気まぐれな「友だち」はすぐに、ジェラルドのことをまた好きになってもいいな、と思うようになる。    韻律のよい、風刺漫画のような痛快なこの物語を書いたのは『Rumble in the Jungle』など多くの絵本作品を生みだしたジャイルズ・アンドレーエ。彼はこの作品で、人は誰でも―― たとえみんなと違う鳴き方をするコオロギのビートに合わせて歩く子どもであっても―― すばらしい可能性を秘めていることを、自信のない幼い読者に教えてくれる。韻律にはやや荒削りなところが見られるが、ガイ・パーカー=リースの手になる大胆で色鮮やかな水彩画は、きっと読者の心をとらえ安らぎを与えるに違いない。(Emilie Coulter, Amazon.com) ASIN:1408303620
値段: 654円
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High Fidelity

   ベビーブーム世代は「テレビ世代」だとよくいわれる。だが、このゆかいな小説『High Fidelity』(邦題『ハイ・フィデリティ』)を読むと、彼らは「レコード世代」でもあるんだ、とあらためて気づく。    本書の語り手を務めるのは、ロンドンで中古レコードショップを経営する30代初めのイギリス人。昔ながらのビニール・レコードしか店に置かない、という変わり者の彼は、失恋をきっかけに本当の大人になろうとしていた…。    本書は楽しくてロマンチックな恋愛小説。だが一番の見どころは、音楽ジャンキーである主人公とその友だちがポップミュージックに関するマニアックな話題で応酬するシーンだ。 ASIN:0140295569
値段: 895円
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Giraffes Can't Dance

   キリンのジェラルドは誇大妄想を抱いているわけではない。ただ踊りたいだけ。けれどもひざは曲がっているし脚も細いので、年に1度のジャングル・ダンスパーティーのフロアに出ると、「ごらん、あの不器用なジェラルドを」とか、「ねえジェラルド、きみとってもヘンだよ」などとあざ笑われる。かわいそうなジェラルドは、チンパンジーがチャチャチャを踊ったり、サイがロックンロールを踊ったり、イボイノシシがワルツを踊ったりしている間にこっそり逃げ出す。    しかし、思いがけないところから励ましの言葉をもらったおかげで、落ち込んでいたキリンは気づく。みんなと違っているなら「みんなと違う音楽があればいいだけ」だと。こうしてさっそくジェラルドは(コオロギの伴奏つきで)月の音楽に合わせてとび跳ねたり、シャッセしたりブギを踊ったりする。「赤鼻のトナカイ」の物語ではないが、気まぐれな「友だち」はすぐに、ジェラルドのことをまた好きになってもいいな、と思うようになる。    韻律のよい、風刺漫画のような痛快なこの物語を書いたのは『Rumble in the Jungle』など多くの絵本作品を生みだしたジャイルズ・アンドレーエ。彼はこの作品で、人は誰でも―― たとえみんなと違う鳴き方をするコオロギのビートに合わせて歩く子どもであっても―― すばらしい可能性を秘めていることを、自信のない幼い読者に教えてくれる。韻律にはやや荒削りなところが見られるが、ガイ・パーカー=リースの手になる大胆で色鮮やかな水彩画は、きっと読者の心をとらえ安らぎを与えるに違いない。(Emilie Coulter, Amazon.com) ASIN:1841215651
値段: 900円
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Wee Sing & Learn Opposites (Wee Sing and Learn)

 「親たちが選ぶ優良認定図書賞」を受賞した初作集の新版、「Wee Singシリーズ」は音楽と歌で幼児に言葉の基本を教える本。「Wee Sing and Learn」の各パートは3分の2がカラーページで、特別の教育方法に焦点を合わせた20分のカセットが付いている。言葉を教えるのに音楽ほど有効なものはないとは、これまで教育者たちが言ってきたことである。    小さな子どもにとって、左右や上下といった「対応する反対のもの」を理解するのはなかなか難しいようだが、この「Wee Singシリーズ」があれば問題なし。あっという間に、それこそ最初から最後まで子どもの理解を助けてくれるはずだ。(Book Description) 74-0843121865 ASIN:0843121866
値段: 945円
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Giraffes Can't Dance

   キリンのジェラルドは誇大妄想を抱いているわけではない。ただ踊りたいだけ。けれどもひざは曲がっているし脚も細いので、年に1度のジャングル・ダンスパーティーのフロアに出ると、「ごらん、あの不器用なジェラルドを」とか、「ねえジェラルド、きみとってもヘンだよ」などとあざ笑われる。かわいそうなジェラルドは、チンパンジーがチャチャチャを踊ったり、サイがロックンロールを踊ったり、イボイノシシがワルツを踊ったりしている間にこっそり逃げ出す。    しかし、思いがけないところから励ましの言葉をもらったおかげで、落ち込んでいたキリンは気づく。みんなと違っているなら「みんなと違う音楽があればいいだけ」だと。こうしてさっそくジェラルドは(コオロギの伴奏つきで)月の音楽に合わせてとび跳ねたり、シャッセしたりブギを踊ったりする。「赤鼻のトナカイ」の物語ではないが、気まぐれな「友だち」はすぐに、ジェラルドのことをまた好きになってもいいな、と思うようになる。    韻律のよい、風刺漫画のような痛快なこの物語を書いたのは『Rumble in the Jungle』など多くの絵本作品を生みだしたジャイルズ・アンドレーエ。彼はこの作品で、人は誰でも―― たとえみんなと違う鳴き方をするコオロギのビートに合わせて歩く子どもであっても―― すばらしい可能性を秘めていることを、自信のない幼い読者に教えてくれる。韻律にはやや荒削りなところが見られるが、ガイ・パーカー=リースの手になる大胆で色鮮やかな水彩画は、きっと読者の心をとらえ安らぎを与えるに違いない。(Emilie Coulter, Amazon.com) ASIN:054509738X
値段: 947円
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Drown

   ディアズはあるインタビューでこう語っている。「彼らは何も口にしないし、書くはずもない。じゃあ何も考えていないのかと言えばそんなことはない。言いたいことはいっぱいあるはずだ。僕が小説を書きたいと思うようになったきっかけはこれだった」    ここで言う「彼ら」というのは、ゲットーに住むドミニカ人移民のことだ。ニュージャージー州の河端にゴミの埋め立て地があって、その横に貧しい地域がある。街ではいつもどこかしら音楽が鳴っていて、歩道は割れたガラス瓶だらけで、スペイン語しか通用しない。朝も夜も臭いにおいがして、週末になるとドラッグの煙も混じってくる。そして、ボロボロになった空き家のアパートから聞こえてくる、ティーンエイジャーたちの交歓の声。    そんな場所にディアズは7歳のときに移り住んで、大学へ通うまでずっとそこで育った。大学へ進んだのは彼1人、というような環境だ。英語の読み書きができるようになったのは彼だけ、といってもいいかもしれない。    言葉によって出世の道がひらけたのではなく、英語を身につけたことでスペイン語によるスラムの世界が彼のなかで輪郭を持った、という方が正解かもしれない。ヒスパニックのスラムのなかでスペイン語しか知らずに過ごすということは、その外の世界を認識できないことに等しいからだ。つまり永遠に、その場所から出ていくことができない。そしてそれは「言いたいことはいくらでもあるが書くはずがない」という事実と同義だ。    この、スラムでのストリート・ライフに、ディアズは英語の声を持たせた。彼らにも、そして自分にも「声があるんだ」ということを彼は証明したかったのに違いない。現に彼は、誰からも見向きもされない者たちにも人生や感情があることを、10章の短篇のなかで描いてみせている。その生々しい感情は、読者の人生の方がむしろ空疎であることを知らしめてもいる。(駒沢敏器) ASIN:0571244971
値段: 1,033円
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Lolita

   エロティック文学のイメージをよそに、『Lolita』(邦題『ロリータ』)にはエロティックな点だけでなく知的な意味での魅力もある。この小説は、思わずほおがゆるんでしまう場面も眉をひそめたくなるような場面もあるラブストーリーなのだ。    ヨーロッパからアメリカに流れてきたインテリのハンバート・ハンバートは、少年時代の失恋相手がいまだに忘れられない。12歳のドロレス・ヘイズという理想のニンフェットに出会った彼は、彼女を誘惑しようと手の込んだ策を練るが、当面の問題は彼女の母親をどうするかということだった。そんな悪巧みもなんのその、ハンバートの病的な夢想よりも現実は厳しく、ロリータはハンバートの理想とする完璧な恋人になることを拒む。    内容と同様に、言葉遊びや隠喩による謎かけがなされるなど、表現技法でも常道からの逸脱を試みているこの小説は、ナボコフが1955年に発表したもので、母国語ではない言語に対するロシア生まれの作家の歓喜を表した「賛美の歌」といえるだろう。実際、言葉の端々に見られる隠喩を完全に読み解きたいと思えば、注釈版を参照する必要がある。たしかに『Lolita』は大胆なまでにエロティックであるが、それは、「淡い蜂蜜(はちみつ)色の肩…しなやかな絹の背中」の少女より、ハンバートが自らの禁じられた欲望を語る、過剰なまでに華麗な文章に起因する部分が大きい。 音楽のような、甘酸っぱい林檎のような声。…ローラ。大人になりきっていない女の子。太古からの果実をむさぼり、果汁を口に含んだまま歌う…彼女の動作のひとつひとつが、ほんのわずかな動きが、野獣と美女の間の、抑圧されて爆発寸前の野獣と、純白の綿のワンピースをまとった、体にくぼみのある美しい少女の間の、秘められた触れ合いを隠蔽し、秘めごとをさらにいっそう謎めいたものにしてくれる。  『Lolita』が豊かなメタファーに満ちているのは、小説の核をなす「愛」がそれだけ難解であるが故であろう。ハンバートは形式や歴史を重んじるヨーロッパという旧世界の象徴であり、ロリータは、みごとに成熟しながらも度を越すことはなく、素朴なところも残しているアメリカの象徴である。ナボコフは両者の間にあって、文化の探求に喜びを見いだしている。戦前のアメリカの郊外や小さなショッピングセンターやモーテルに関するハンバートの記述には、心をひかれながらもどこかで嫌悪感を覚えているナボコフの姿がある。    しかし、この小説のシンボリズムがいかに魅力的なものであるにせよ、最大の魅力と悦楽はハンバート・ハンバート自身にある。本人が語っているように、ハンバートは人目を忍んでこそこそするようないかがわしい人物でもなければ、無垢なものを踏みにじるようなゆがんだ心の持ち主でもない。むしろ、ナボコフの代弁者として名高いハンバートは、地に落ちた状態にあってもウィットと分別を忘れない。彼にとって言葉遊びは、抑圧された性的衝動を満足させることと等しく重要なのである。 ASIN:0694520152
値段: 1,088円
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Time: Its Origin, Its Enigma, Its History

   知的好奇心が刺激されるという意味で大変おもしろい本である。題名はセンセーショナルだが、本書にはセンセーショナルという言葉は似合わない。   本書は『Time : Its Origin, Its Enigma, Its History』の翻訳版である。まるで何冊もの百科辞典を詰め込んだような内容の濃さなのだが、軽妙にして洗練された著述とブラックユーモアでその骨太な内容を包み込んでいるために、内容の濃さをまったく負担に感じさせない。本物の「教養」とはこういうものかと思わせる。著者のアレグザンダー・ウォーは作家イブリン・ウォーの孫であり、父はコラムニスト、母は作家という作家一家に育った。マンチェスター大学で音楽を学び、現在はオペラ批評家、作家、漫画家、イラストレーターと幅広く活動をしている。この経歴と活動の幅広さが本書のテイストを醸し出しているのだろう。    本書は「起源」の章で始まり、章を追うごとに秒、分、時間、日、週、月、年…としだいに時間の「スケール」が長くなっていき、やがて永遠、原始の時、時と空間、そして「終末」の章で終る。時間のスケールが長くなるにしたがい、物理現象や自然現象との関係が深かった「時間」がやがて、宗教、政治、社会と強く関連するようになっていくのは興味深い。    我々は日ごろ、当たり前のように暦を用い、あまりに当たり前すぎて暦を改めて問題視することはほとんどないが、実は暦は古くて新しい問題である。現在の暦は毎年25.9秒のずれが生じるため、このまま使い続けると2800年毎にまる1日ずれが生じ、遠い将来に我々は暦から1日を削除しなければならないのである。現在の暦より優れた世界暦の導入が検討されていたが、1955年にアメリカの反対により見送られている。このような時間や暦に関する驚くようなエピソードが満載で、ゆっくりと楽しみながら読みたい1冊である。(別役 匝) ASIN:0786708700
値段: 1,153円
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Bel Canto

   舞台はとある南米国の副大統領の邸宅。そこでは世界的に有名なソプラノ歌手が、滞在中の日本人ホソカワ氏の誕生日を祝して歌を披露していた。この日本産業界の大物をなんとか口説き落とし、この国に工場を建設させたい…。それが副大統領の腹づもりだった。ところがちょうど伴奏者がソプラノ歌手にキスをしているころ、18人のテロリストたちがエアコンの通気孔から建物内部に侵入しようとしていた。彼らの標的は大統領。だが不幸なことに彼はそこにはいなかった。大好きな連続ドラマを見るために自宅にいたのだ。こうして計画は最初からつまずいてしまう。    人質になったのはホソカワ氏、それにアメリカ人ソプラノ歌手のロクサーヌ・コスだけではない。ロシア、イタリア、フランスからの大使も含まれていた。犯人たちは小柄でおとなしい副大統領ルーベン・イグレシアスには何の興味もないらしい。そこで彼はすきを見て逃げ出すことに成功する。その間にもこの地で休暇を楽しんでいた赤十字のスイス人ヨアヒム・メスナーが交渉人として登場、取引条件や要求のくいちがいのせいで何度も行き来を繰り返すことになる。1週間、1か月…と月日ばかりがむなしく過ぎていくのだった。    リアリズムの何たるかを十分に心得たアン・パチェットは、人質とテロリストの間を魔法使いのように軽やかに飛び回り、その心境をつぶさに伝える。そこから垣間見えるのは、どの人物にも共通する「人間らしさ」のもつ深みだ。パチェットの語り口はほどよく詩的かつ音楽的であり、温かさとやさしさに満ちあふれている。初めてオペラを耳にしたある若い聖職者は、コスに対してこのような反応をみせる。 この世にこんな女性がいるなんて思いもしなかった。きっと神はお膝元に仕えるこの女性に御声をそのまま注がれているにちがいない。いったいどんな厳しい修行を積めばこんな声が出せるのだろうか。彼女の声はまるで地球の真ん中から響いているようだ。こうなるまでに彼女はどれほどの努力と精進を重ねたのだろう。気持ちを集中し、ほこりや石、家の床板といった障害物もものともせずその声を自分の足もとまで引き寄せ、体中に引き上げる。彼女の体を満たしあたたかさで昇華されたその声は、ついに白ユリのようにたおやかなその喉元から発せられ、天にまします神のもとへと届けられるのだ。    やがて、音楽以外の共通語をもたない人質58人と犯人たちの間には予期せぬきずなが生まれていく。完全に静止した時間の中で彼らの関係全体がしだいに変化をみせていく。だがいくら本書が魔術的リアリズムの可能性に富んだ創造的な小説とはいえ、もちろん最後にはそれなりの結末が待っている。しかし『Bel Canto』は非常事態を描きながらも、すべてを超越した美そして愛をやさしく語りかけてくる小説だ。(Victoria Jenkins, Amazon.com) ASIN:1841155837
値段: 1,158円
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Lolita (Penguin Modern Classics)

   エロティック文学のイメージをよそに、『Lolita』(邦題『ロリータ』)にはエロティックな点だけでなく知的な意味での魅力もある。この小説は、思わずほおがゆるんでしまう場面も眉をひそめたくなるような場面もあるラブストーリーなのだ。    ヨーロッパからアメリカに流れてきたインテリのハンバート・ハンバートは、少年時代の失恋相手がいまだに忘れられない。12歳のドロレス・ヘイズという理想のニンフェットに出会った彼は、彼女を誘惑しようと手の込んだ策を練るが、当面の問題は彼女の母親をどうするかということだった。そんな悪巧みもなんのその、ハンバートの病的な夢想よりも現実は厳しく、ロリータはハンバートの理想とする完璧な恋人になることを拒む。    内容と同様に、言葉遊びや隠喩による謎かけがなされるなど、表現技法でも常道からの逸脱を試みているこの小説は、ナボコフが1955年に発表したもので、母国語ではない言語に対するロシア生まれの作家の歓喜を表した「賛美の歌」といえるだろう。実際、言葉の端々に見られる隠喩を完全に読み解きたいと思えば、注釈版を参照する必要がある。たしかに『Lolita』は大胆なまでにエロティックであるが、それは、「淡い蜂蜜(はちみつ)色の肩…しなやかな絹の背中」の少女より、ハンバートが自らの禁じられた欲望を語る、過剰なまでに華麗な文章に起因する部分が大きい。 音楽のような、甘酸っぱい林檎のような声。…ローラ。大人になりきっていない女の子。太古からの果実をむさぼり、果汁を口に含んだまま歌う…彼女の動作のひとつひとつが、ほんのわずかな動きが、野獣と美女の間の、抑圧されて爆発寸前の野獣と、純白の綿のワンピースをまとった、体にくぼみのある美しい少女の間の、秘められた触れ合いを隠蔽し、秘めごとをさらにいっそう謎めいたものにしてくれる。  『Lolita』が豊かなメタファーに満ちているのは、小説の核をなす「愛」がそれだけ難解であるが故であろう。ハンバートは形式や歴史を重んじるヨーロッパという旧世界の象徴であり、ロリータは、みごとに成熟しながらも度を越すことはなく、素朴なところも残しているアメリカの象徴である。ナボコフは両者の間にあって、文化の探求に喜びを見いだしている。戦前のアメリカの郊外や小さなショッピングセンターやモーテルに関するハンバートの記述には、心をひかれながらもどこかで嫌悪感を覚えているナボコフの姿がある。    しかし、この小説のシンボリズムがいかに魅力的なものであるにせよ、最大の魅力と悦楽はハンバート・ハンバート自身にある。本人が語っているように、ハンバートは人目を忍んでこそこそするようないかがわしい人物でもなければ、無垢なものを踏みにじるようなゆがんだ心の持ち主でもない。むしろ、ナボコフの代弁者として名高いハンバートは、地に落ちた状態にあってもウィットと分別を忘れない。彼にとって言葉遊びは、抑圧された性的衝動を満足させることと等しく重要なのである。 ASIN:0141182539
値段: 1,167円
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The Piano Tuner

   ひとりのイギリス人ピアノ調律師が、戦火の絶えないビルマ奥地に旅立ち、そこで数奇な運命に翻弄される姿を描いた長編小説である。    19世紀ロンドン。ピアノ調律師エドガーのもとに陸軍から奇妙な依頼が届く。それはビルマの奥地に赴き、軍医であるキャロル医師が持っているエラールの調律をしてほしいという内容だった。エラールとは、音楽通には憧れともいえる伝説のピアノである。キャロルのいるビルマは、まさにイギリスが植民地戦争を仕掛けていた。遙か遠く、しかも戦時下のビルマになぜ伝説のピアノがあるのか。疑問と不安を抱きながら、彼はビルマへと旅立つ。やがて未知なる土地でのさまざまな出会いが、エドガーを逃れられない運命へと引きずり込んでいく。    これが処女作という著者のダニエルは、本書を弱冠26歳で書き上げた。ハーバード大学の医学生のときに1年間滞在したというビルマの体験が下敷きとなっているようだ。アジア奥地の戦場という舞台や、そこに君臨するカリスマといった設定は、映画『地獄の黙示録』を思い出させる。設定自体は斬新ではないものの、登場人物やエピソードのおもしろさで読み手を引っ張っていく。とくに主人公の世話係であるキンミョーというビルマ女性が知的で蠱惑(こわく)的。エドガーは彼女の魅力にどうしようもなく引かれていってしまうのだが、読み手はそんな姿を見て、ビルマという土地が彼を囲い込んでいくような錯覚を覚えるだろう。読んでいくうちに、濃密な熱帯アジアの空気に包まれていくような小説である。(文月 達) ASIN:1405006196
値段: 1,187円
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Giraffes Can't Dance Book & CD

   キリンのジェラルドは誇大妄想を抱いているわけではない。ただ踊りたいだけ。けれどもひざは曲がっているし脚も細いので、年に1度のジャングル・ダンスパーティーのフロアに出ると、「ごらん、あの不器用なジェラルドを」とか、「ねえジェラルド、きみとってもヘンだよ」などとあざ笑われる。かわいそうなジェラルドは、チンパンジーがチャチャチャを踊ったり、サイがロックンロールを踊ったり、イボイノシシがワルツを踊ったりしている間にこっそり逃げ出す。    しかし、思いがけないところから励ましの言葉をもらったおかげで、落ち込んでいたキリンは気づく。みんなと違っているなら「みんなと違う音楽があればいいだけ」だと。こうしてさっそくジェラルドは(コオロギの伴奏つきで)月の音楽に合わせてとび跳ねたり、シャッセしたりブギを踊ったりする。「赤鼻のトナカイ」の物語ではないが、気まぐれな「友だち」はすぐに、ジェラルドのことをまた好きになってもいいな、と思うようになる。    韻律のよい、風刺漫画のような痛快なこの物語を書いたのは『Rumble in the Jungle』など多くの絵本作品を生みだしたジャイルズ・アンドレーエ。彼はこの作品で、人は誰でも―― たとえみんなと違う鳴き方をするコオロギのビートに合わせて歩く子どもであっても―― すばらしい可能性を秘めていることを、自信のない幼い読者に教えてくれる。韻律にはやや荒削りなところが見られるが、ガイ・パーカー=リースの手になる大胆で色鮮やかな水彩画は、きっと読者の心をとらえ安らぎを与えるに違いない。(Emilie Coulter, Amazon.com) ASIN:1846167868
値段: 1,193円
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Giraffes Can't Dance

   キリンのジェラルドは誇大妄想を抱いているわけではない。ただ踊りたいだけ。けれどもひざは曲がっているし脚も細いので、年に1度のジャングル・ダンスパーティーのフロアに出ると、「ごらん、あの不器用なジェラルドを」とか、「ねえジェラルド、きみとってもヘンだよ」などとあざ笑われる。かわいそうなジェラルドは、チンパンジーがチャチャチャを踊ったり、サイがロックンロールを踊ったり、イボイノシシがワルツを踊ったりしている間にこっそり逃げ出す。    しかし、思いがけないところから励ましの言葉をもらったおかげで、落ち込んでいたキリンは気づく。みんなと違っているなら「みんなと違う音楽があればいいだけ」だと。こうしてさっそくジェラルドは(コオロギの伴奏つきで)月の音楽に合わせてとび跳ねたり、シャッセしたりブギを踊ったりする。「赤鼻のトナカイ」の物語ではないが、気まぐれな「友だち」はすぐに、ジェラルドのことをまた好きになってもいいな、と思うようになる。    韻律のよい、風刺漫画のような痛快なこの物語を書いたのは『Rumble in the Jungle』など多くの絵本作品を生みだしたジャイルズ・アンドレーエ。彼はこの作品で、人は誰でも―― たとえみんなと違う鳴き方をするコオロギのビートに合わせて歩く子どもであっても―― すばらしい可能性を秘めていることを、自信のない幼い読者に教えてくれる。韻律にはやや荒削りなところが見られるが、ガイ・パーカー=リースの手になる大胆で色鮮やかな水彩画は、きっと読者の心をとらえ安らぎを与えるに違いない。(Emilie Coulter, Amazon.com) ASIN:1408309424
値段: 1,209円
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Lolita (Pocket Penguin Classics)

   エロティック文学のイメージをよそに、『Lolita』(邦題『ロリータ』)にはエロティックな点だけでなく知的な意味での魅力もある。この小説は、思わずほおがゆるんでしまう場面も眉をひそめたくなるような場面もあるラブストーリーなのだ。    ヨーロッパからアメリカに流れてきたインテリのハンバート・ハンバートは、少年時代の失恋相手がいまだに忘れられない。12歳のドロレス・ヘイズという理想のニンフェットに出会った彼は、彼女を誘惑しようと手の込んだ策を練るが、当面の問題は彼女の母親をどうするかということだった。そんな悪巧みもなんのその、ハンバートの病的な夢想よりも現実は厳しく、ロリータはハンバートの理想とする完璧な恋人になることを拒む。    内容と同様に、言葉遊びや隠喩による謎かけがなされるなど、表現技法でも常道からの逸脱を試みているこの小説は、ナボコフが1955年に発表したもので、母国語ではない言語に対するロシア生まれの作家の歓喜を表した「賛美の歌」といえるだろう。実際、言葉の端々に見られる隠喩を完全に読み解きたいと思えば、注釈版を参照する必要がある。たしかに『Lolita』は大胆なまでにエロティックであるが、それは、「淡い蜂蜜(はちみつ)色の肩…しなやかな絹の背中」の少女より、ハンバートが自らの禁じられた欲望を語る、過剰なまでに華麗な文章に起因する部分が大きい。 音楽のような、甘酸っぱい林檎のような声。…ローラ。大人になりきっていない女の子。太古からの果実をむさぼり、果汁を口に含んだまま歌う…彼女の動作のひとつひとつが、ほんのわずかな動きが、野獣と美女の間の、抑圧されて爆発寸前の野獣と、純白の綿のワンピースをまとった、体にくぼみのある美しい少女の間の、秘められた触れ合いを隠蔽し、秘めごとをさらにいっそう謎めいたものにしてくれる。  『Lolita』が豊かなメタファーに満ちているのは、小説の核をなす「愛」がそれだけ難解であるが故であろう。ハンバートは形式や歴史を重んじるヨーロッパという旧世界の象徴であり、ロリータは、みごとに成熟しながらも度を越すことはなく、素朴なところも残しているアメリカの象徴である。ナボコフは両者の間にあって、文化の探求に喜びを見いだしている。戦前のアメリカの郊外や小さなショッピングセンターやモーテルに関するハンバートの記述には、心をひかれながらもどこかで嫌悪感を覚えているナボコフの姿がある。    しかし、この小説のシンボリズムがいかに魅力的なものであるにせよ、最大の魅力と悦楽はハンバート・ハンバート自身にある。本人が語っているように、ハンバートは人目を忍んでこそこそするようないかがわしい人物でもなければ、無垢なものを踏みにじるようなゆがんだ心の持ち主でもない。むしろ、ナボコフの代弁者として名高いハンバートは、地に落ちた状態にあってもウィットと分別を忘れない。彼にとって言葉遊びは、抑圧された性的衝動を満足させることと等しく重要なのである。 ASIN:014102349X
値段: 1,252円
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